[スキル][日記]民間企業の研究活動に関する調査報告(平成18年度)

雪が降っている。あああ。
今日から東京で面接3連発。製薬、日用品、食品と業界は違うが、(微)生物の機能開発や工業化研究をやっている。今の自分の力を最大限に伸ばしていけるであろう企業です。どれも国内大手の会社なので勝ち越しを目標に今からプレゼンの練習をする。

これこれについて書く!と意気込んで予告したのもののそんなに気合いは入ってない。
文部科学省 科学技術・学術政策局による調査ですが、民間企業で求められる修士卒について考えたい。必要なのはポテンシャルとよくいいますが具体的になんなのよ、という話。ポテンシャルという言葉ほど曖昧な言葉はないよね。工学部など就職においては苦労の少ない人たちと違って、バイオ分野を専攻する修士卒にとっては周りと差別化しないと専門を生かした研究職に付けないのが現実。その就職の辛さを嘆くのではなく、学生生活で何を意識し行動したら面接や紙面という限られた世界で「ポテンシャル」の高さみたいなのを醸し出せるのでしょうか。

「採用した研究者の資質」修士卒編

まず全体の総括はどうなっているかというと

・採用した研究者の資質について、「期待を上回る」と回答した企業の割合は、全ての区分において10パーセントに満たない。「ほぼ期待どおり」と回答した企業の割合は、全ての区分において「期待を下回る」の割合より高く60パーセント前後となっている。一方、「期待を下回る」と回答した企業の割合は、ポストドクターの研究者が最も低く、続いて博士課程修了の研究者、修士課程修了の研究者、学士課程修了の研究者の順となっている。

修士卒では、「期待を上回る」1.4%「ほぼ期待どおり」63.4%。「期待を下回る」26.3%
大体4分の1の企業が期待を下回っていると感じている。これって結構高い割合なのではないかな。。

・資質が期待を下回る場合に考えられる理由で最も多いのは、学士課程修了の研究者では「学士課程に進むまでの基礎教育の内容・方法が不十分」となっている。一方、修士課程修了の研究者、博士課程修了の研究者、ポストドクターの研究者では「社会での経験に乏しく、企業のニーズに無関心であるなど、企業の研究者としての自覚に欠ける」となっている。

その他の要因としては、専門に隣接する分野の教育が不十分、修士課程に進むまでの基礎教育が不十分、教科書や既成の理論に偏重した教育により独創性が育っていない、等がほぼ同率の回答。どっかの教育者は耳が痛いのではないか。基礎学力の点は成績証明書よりも短い面接での印象が重視されるから短い時間でははあくしきれない部分もあるだろう。企業の研究者の自覚とか産業的な意識の高さを評価するなんては研究概要重視の面接では無理というか、もとから期待はされていないのかもしれないね。
自分はアカデミックより実践的な研究で、特許絡みで学会発表なんかも無いし、しかも独創性のある研究ではない。ああ、そんなこというと教授に怒られるかもしんない。研究室(分子生物学)よりも大きいスケールやそこまでのスケールアップの過程の魅力を知ったので、アピールします。