どうやって高校生や一般の方に研究の面白みを使えるか。

我が大学ではオープンキャンパスが開催されている。我が研究室でもポスターや展示物の解説を来場した人に行う。主な相手はオープンキャンパスに行く事が夏休みの課題となってる県内の高校生や他県からバスで来る高校生の集団だ。「農大といえば、植物や動物」というイメージがあるのかそういった学系は常時賑わいを見せていて活気がある様子。ちなみにもやしもん効果で微生物に興味を持つ高校生がいるかといえば、正直知っている子の方が少ない。やっぱり基礎研究の展示よりも実学というか応用的な研究の展示の方が人気よねという感じ。

基礎研究の意義や成果は、多くの人の生活では実感できないし、来場する高校生全員が研究者になりたいとは思っていないからその面白みが伝わりずらい。だから、これが分かるとこんな事に応用できますって誇張も交えつつ奴らの心をキャッチ。足を止めた思春期の彼らもしくは彼女らに声を掛けて相手のリアクションを見ながら、どういった事に興味をもっているのか探りつつ、日頃慣れ親しんだ専門用語を噛み砕いて説明をするのも結構苦労した。そもそも「遺伝子」っていう概念を漠然としたイメージでしか捉えていない相手に「その遺伝子をいじくって」とかネガティブなフレーズになり得る事を容易には言ってはいかん、いかんと思う。

簡単しすぎると思わぬ語弊が生まれる。説明する人はこんなジレンマを抱えてるのよね。ただ女子高生みてニヤニヤしてるわけじゃないのよ。