歴史の筆跡を読み解くものは、、、。

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるで紹介されていた、はんぱねえ良書。
学生じゃなくも学ぶ部分は多いはず。


僕たちが学んだ歴史の教科書の大部分は、「権力」の移動の歴史。
どの国がどの地域を制圧していったかという淡々としつつも脈々と続く事実の積み重ねを学んだ。
ただただ暗記に走るしかない分野だった。

それでは、
コンキスタドールアメリカ大陸の文明を征服できてしまったのか。
なぜ逆のパターンは起きなかったのか。

この単純な問いに対して、結果の暗記では答えることはできない。

時代と空間を往復しながら
人類はなぜこれまでの歴史を形成しえたのかという受験勉強とは違う視点の人類史を学べる。
著者の掲げる普遍的な「究極の要因」を証明するためのとロジカルシンキングとその展開方法は
やや冗長に感じるかもしれないが納得できるだろう。
シムシティで街が発展していくのを観ている気分になる。

分野は違えどもサイエンスする上で必要なエッセンスは詰まっている。