まず自分で考えろ。

神戸大で研究で使用した菌株を殺菌処理せずそのまま流しへ流していた事実が発覚。
微生物を扱う自分も敏感にならざるを得ない。流した菌が環境に与える影響、研究者に対する世間の信用に与える影響を想像できないのか。学生も「教授の指示」という言い訳で、思考停止してる。そもそも、これはおかしいという声が生まれない環境は、自由な議論が生まれる土壌が無い訳だし、いくら良い設備あっても研究する場として劣悪な気がする。

廃液処理を正しくしないと実験停止とよく脅しで言われるけど、やっぱり現実で起こる。
関係ないのに実験停止しなきゃならん神大生カワイソス。

神戸大の遺伝子組み換え菌垂れ流し、6年前から常態化

神戸大医学研究科の久野(くの)高義教授(57)の研究室が遺伝子を組み換えた大腸菌酵母を違法廃棄していた問題で、野上智行学長らが10日、記者会見し、少なくとも6年前から不正が常態化していたとする調査結果と再発防止策を発表した。

他の研究室には問題がなかったとして同日、全学12部門、580人への遺伝子組み換え実験の停止命令を解除した。

医学研究科には昨年10月、匿名の通報が電子メールで届いたのに、放置されていたことも判明した。

調査は大学の遺伝子組み換え実験安全委員会が実施。久野研究室の教員や大学院生らに聞き取りした。

実験にかかわった院生ら20人中15人が菌の入った培養液を流しに捨てたり、寒天状の培地をごみ箱に捨てたりしたと証言した。OBも同様に証言し、少なくとも2002年4月から行われていたと認定した。複数の院生らは「教授の指示だった」と述べたが、久野教授は否定しており、さらに調査を続けるという。

昨年10月のメールは複数の教授らに届いたが、大学が調査を始めたのは、3月17日に文部科学省への匿名通報があった後。3月28日の最初の立ち入り調査の際、久野教授ら3人は「きちんと処理していた」と虚偽の説明をしたという。

流し周辺やマンホール、下水処理場などで採取したサンプルから、組み換え菌は検出されず、菌は下水処理場の薬品処理や焼却で死滅するため、環境への影響はなかったと結論づけた。
(2008年5月10日21時31分 読売新聞)